후리가나로 읽는 일본 고전
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まいひめ
舞姫
森 鴎外의 舞姫(まいひめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,190자 · 33화면
社の報酬はいうに足らぬほどなれど、棲家をもうつし、午餐に往く食べもの店をもかえたらんには、かすかなる暮らしは立つべし。とこう思案するほどに、心の誠をあらわして、助けの綱をわれに投げ掛けしはエリスなりき。かれはいかに母を説き動かしけん、余は彼ら親子の家に寄寓することとなり、エリスと余とはいつよりとはなしに、有るか無きかの収入を合せて、憂きがなかにも楽しき月日を送りぬ。
朝の珈琲果つれば、彼は温習に往き、さらぬ日には家に留まりて、余はキョオニヒ街の間口せまく奥行のみいと長き休息所に赴き、あらゆる新聞を読み、鉛筆取り出でてかれこれと材料を集む。この截り開きたる引き窓より光を取れる室にて、定まりたる業なき若人、多くもあらぬ金を人に借して己れは遊び暮らす老人、取引所の業のひまを偸みて足を休むる商人などと臂を並べ、冷やかなる石卓の上にて、忙わしげに筆を走らせ、小おんなが持て来る一盞の珈琲の冷むるをも顧みず、あきたる新聞の細長き板ぎれに挿みたるを、幾種となく掛けつらねたるかたえの壁に、いく度となく往き来する日本人を、知らぬ人は何とか見けん。また一時近くなるほどに、温習に往きたる日には返り路によぎりて、余とともに店を立ち出づるこの常ならず軽き、掌上の舞をもなしえつべき少女を、怪しみ見送る人もありしなるべし。