일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まいこよりすまへ

舞子より須磨へ

小川 未明

小川 未明의 舞子より須磨へ(まいこよりすまへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,801자 · 4화면

아오조라 문고

闇の中を青い火を点した蒸気船が通る。彼方にいた、赤い小さな燈火が、いつか、目の前に来ている。

淡路島の一角に建てられた燈台の白い光りが、長く波の上に映っている。船の通るたびに、其の白い光りは見えなくなる。

『あれ、また船が通ります』と、女は、やはり海の方を見ていて言った。

欄に寄って、遠く、汽船の青い火の、淋しい、闇に消えて行く方を見守った。何処へ行くのだろうと思われた。また眼を転じて此方を見ると、ちら/\と漁火のように、明石の沿岸の町から洩れる火影が波に映っている。

歩いて須磨へ行く途中、男がざるに石竹を入れて往来を来るのに出遇った。見たことのないような、小さな、淡紅い可愛らしい花が咲いていた。また、活動写真にある背景はこのあたりを写したのであろうと思われるような松並木のある街道を通った。

私の手携げ袋の中には、奈良の薬師寺で拾った瓦や、東大寺で買った鐘や、いろ/\のものが入っているので、手が痛くなって、其処の松並木の下の草原で暫らく休んだ。

遙かに、紀伊の山々が望まれた。海の上を行って、五十里はあれど百里はあるまいと思うと、学校時代に最も親しかった、たゞ一人の友のいる国の山が見えるのに、此処まで来て其の友に遇わずに帰るのが悲しくて、また、何時か来られるか分らないのにと思うと、低徊して去るに忍びなかった