후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
マンは、彫青なんかしていないといったが、やっぱり、クリカラモンモンのゴロツキではないか――時次郎は、軽侮と、憎しみとの眸を光らせ、戦いの姿勢をととのえた。武器は持っていないけれど、村の草角力で横綱になった腕力とわざとには自信がある。時次郎の濃く太い眉が、ぐりぐり、動く。
金五郎は、立ちはだかったまま、二人の様子を見ていたが、おもむろに、口を開いた。
「知らぬは亭主ばかりなり――とは、昔の人が、よう、いうちょる。マンだけは信用しとったが、ちょっと、留守をしとる間に、もう、これじゃ。女子の心ちゅうもんは、恐しいのう。女子は魔物じゃ」
(なに、いうとるかね、男の方が、よっぽど、魔物じゃないか)
マンは、そう思ったが、口には出さなかった。
金五郎は、腕組みした。右手の小刀が、左腕のところに行き、龍がそれをくわえているように見えた。
「マン、間男」と、二人を、交互に睨みつけるようにしてから、「お前たちは、運がええ。本来ならば、この場で、二人を重ねて置いて、四つにするのが、間男成敗の定法じゃが、今夜だけ、それを延期する。明日の晩にする。どうしても、その前に、やらねばならん仕事があるからじゃ。