후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
どこもかも、違反ばっかり。こんなことで当選した人が、政治家になるなんて、あたしは、そんな政治、信用出来んわ」
しかし、夫にはそんな不服をいいながらも、集まって来る人たちには、愛想よく、笑顔をもって接した。渋滞なく、出入りする大勢の人たちの世話を焼いた。
正保寺町の自宅の表に、「厳正中立・玉井金五郎選挙事務所」という看板がかかげられた。字は子供たちの通った小学校の先生で、書家である河合正気という、長髯の老人に、揮毫して貰った。――河合先生が看板を書いた候補者は、かならず、当選する。……いつか、そんな妙な伝説が出来ていて、依頼者が多かったけれども、気骨のある老先生は、これと思う候補者以外は書かなかった。札束を積んで来ても断わった。原田雲井も書いて貰ったが、「今度は、絶対、当選、疑いなか」と、布袋腹をたたき、髯面をほころばせて、自信満々としていた。
原田は、一日に一度は、かならず、金五郎の選挙事務所に顔を出す。状勢を報告し、作戦の打ちあわせをする。
碁を打ちながら、
「五十八議会は、十三日で終ったばって、最後になって、また、泥試合をやっちょるなあ。大乱闘、肉弾戦、民政党総務の頼母木桂吉が、政友会の志賀和多利に殴られて、怪我しちょる。