후리가나로 읽는 일본 고전
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
山本 周五郎의 花も刀も(はなもかたなも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,364자 · 178화면
なにか、しくじったのではないか、と不安になった。
「あの女は貧しい生れで、親きょうだいもない不憫な育ちです」と、幹太郎は云った、「私は或る事情で、あの女に恩義があり、まじめな人間にたち直れるまで、面倒をみてやりたいと思っています」
「隠し売女をさせながらか」と、惣兵衛は反問した。
幹太郎は相手を見た。惣兵衛の云う意味がすぐにはわからなかったし、わかると同時に苦笑し、
「それはお豊のことですか」と云って首を振った。
「そこもとには可笑しいか」
「あんまりばかげています、もっとも野育ち同様で、することに遠慮がありませんから、なにか誤解されたかもしれませんが」
「では、自分で慥かめてみるがいいだろう」
「お望みなら慥かめます」
「私には、その必要はない、私のほうはもうわかっているので、慥かめるのは、そこもと自身のためだ」
惣兵衛の声は静かで、むしろ温情がこもっているといったふうだった。だが、幹太郎にはそれが冷酷な嘲笑のように聞えた。
「これから、でかけてもいいでしょうか」
「ゆくなら門鑑を出させよう」と、惣兵衛は云った。
「誰か証人を一人付けて下さいませんか」
「無用だろうね」