일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

わかとのじょなんき

若殿女難記

山本 周五郎

山本 周五郎의 若殿女難記(わかとのじょなんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,611자 · 45화면

아오조라 문고

紋太夫などは下座のほうで見ていたのだが、思わず「うまいぞ伝吉」と叫びたくなったくらい、若さまの演技は神に入ってみえたのである。津山からの見舞い品を捧げ、一文字の短刀を戴いて、この感動的な対面が終ったとき、若さまは静かに「母上の御位牌へ御挨拶を致したい」と云った。紋太夫やその一味の者はぞっと背筋を寒くした。こういう事には故実がある、で、それが筋違いになりはしないかと心配したのである。だが伯耆守は快よく許し「奥へ案内するように」と老女に命じた。

大助さまが奥へはいっているあいだ、奸臣一味の者たちがどんなに胆を煎ったかは御想像に任せよう、ついでに大助さまが無事に戻り、すべての首尾が上々であると知ったときの、彼等の安心の大きさも御推察にお任せする。正しく極上にして割引なしの大収穫で、若さま御一行は愛宕下の中屋敷へお帰りになった。紋太夫が初めて笑顔をみせたのはこの時である。

「母上の御位牌に挨拶をしたいなんて、よくあんな大胆不敵な智慧が出たな、どうして思いついたんだ」

「だってそれが人情てえものだろう」若さまはにやりと得意そうに笑った。「わっちがひょいと気づいたからよかったが、さもないとおやじ怒ったかも知れねえ、こいつは御褒美の値打があるぜ、紋太さん」