후리가나로 읽는 일본 고전
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わかとのじょなんき
若殿女難記
山本 周五郎
山本 周五郎의 若殿女難記(わかとのじょなんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,611자 · 45화면
二
彼等は美作の国許から来る若殿、大助さまをここまで迎えに出たもので、しかもかなり微妙な役目さえ帯びて来ているのである。
二
太田屋の奥座敷に五人の侍が坐っている。煌々と燭台が明るいのでよく見えるが、その内の二人はさっき「おそめ」から帰った例の客と家来なる者だ。残る三人は五十塚紋太夫、額田采女、原野九郎兵衛という、いずれも森家江戸邸の物頭格以上で、五十塚は七百石の扈従組支配を勤めている。四十がらみの肩の怒った体、色の小黒い髭の濃い睨みのきく顔つきだ。
「いいか伝吉、いよいよ今夜から貴様の役目が始まるんだぞ」紋太夫は刺し通すような声でこう云う。
「――貴様の云うことはなんでも聞いてやった、望むことはすべて協えてやった、が、もう終りだ、これまでのことはなにもかも忘れるんだ、いいか、もう貴様は伝吉ではない、卑しい遊びや安酒や下司な暮しとは縁切りだ、わかっているだろうな」
「あたぼうのまん中でさあ」おそめでひどくもてた客、即ち五十塚に伝吉と呼ばれたこの若者は、膝をぽんと叩いてみえを切った。「わっちだって一升一匁八分なんて酒より、剣菱か三鱗の生一本とくるほうが正月だからね、あんなおこぜの生れかわりみてえなすべたの代りに御殿女中だのお姫さまと浮気を」