후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
わかとのじょなんき
若殿女難記
山本 周五郎
山本 周五郎의 若殿女難記(わかとのじょなんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,611자 · 45화면
にも拘わらず口説くことが成功するたびに若殿はひたすら逃げをうたれる、そのうえ女性の尊厳などを口にされるとはいかなる理由であるか、そも――いやそれより更にけぶなことが起った。明日は家臣引見の式があるという前夜、若さまの寝所へ二人の侍がひそかに伺候した。宿直には金吾と宙野が詰めている。お寝間から低い囁やき声で、「無事に召伴れました、観念したとみえ神妙に致しております」などと云うのが聞えた。
「――増井琴太夫」
「御意にございます、次に大目付小林、中老角田、この三人で宜しゅうございましょう」
「ぬかるな」
そしてしばらくすると二人は出ていった。宙野と金吾が目礼したところをみると、かれらは互いに知己であるらしい、寝所からは間もなく軽い寝息が聞えはじめた。
夜が明けると引見の日である。披露役は側用人松田久弥で、早くから中屋敷へ現われ、紋太夫と二人で若さまに御教導を繰返した。
「いいか今日おめみえに来るのは物頭以上の四十二人、おれが姓名を披露するとき、えへんと咳払いをしたら、それが味方の人間だということを覚えておけ」松田は特徴のある低い調子でこう云った、「――えへん、こう咳をしてそれから云う名前がわれわれの味方、即ち森家十八万六千石を建直す誠忠の同志だ、わかったな」