후리가나로 읽는 일본 고전
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かつしかみやげ
荷風随筆集(上)
永井 荷風
永井 荷風의 荷風随筆集(上)(かつしかみやげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,224자 · 269화면
それと同じように現代の生活は亜米利加風の努力主義を以てせざれば食えないと極ったものでもない。髯を生し洋服を着てコケを脅そうという田舎紳士風の野心さえ起さなければ、よしや身に一銭の蓄なく、友人と称する共謀者、先輩もしくは親分と称する阿諛の目的物なぞ一切皆無たりとも、なお優游自適の生活を営む方法は尠くはあるまい。同じ露店の大道商人となるとも自分は髭を生し洋服を着て演舌口調に医学の説明でいかさまの薬を売ろうよりむしろ黙して裏町の縁日にボッタラ焼をやくか粉細工でもこねるであろう。苦学生に扮装したこの頃の行商人が横風に靴音高くがらりと人の家の格子戸を明け田舎訛りの高声に奥様はおいでかなぞと、ややともすれば強請がましい凄味な態度を示すに引き比べて昔ながらの脚半草鞋に菅笠をかぶり孫太郎虫や水蝋の虫箱根山山椒の魚、または越中富山の千金丹と呼ぶ声。秋の夕や冬の朝なぞこの声を聞けば何とも知れず悲しく淋しい気がするではないか。
されば私のてくてく歩きは東京という新しい都会の壮観を称美してその審美的価値を論じようというのでもなく、さればとて熱心に江戸なる旧都の古蹟を探りこれが保存を主張しようという訳でもない。