일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かつしかみやげ

荷風随筆集(上)

永井 荷風

永井 荷風의 荷風随筆集(上)(かつしかみやげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,224자 · 269화면

아오조라 문고

である。されば滑稽なるわが日和下駄の散歩は江戸の遺跡と合せてしばしばこの明治初年の東京を尋ねる事に勉めている。しかし小林翁の版物に描かれた新しい当時の東京も、僅か二、三十年とは経たぬ中、更に更に新しい第二の東京なるものの発達するに従って、漸次跡方もなく消滅して行きつつある。明治六年筋違見附を取壊してその石材を以て造った彼の眼鏡橋はそれと同じような形の浅草橋と共に、今日は皆鉄橋に架け替えられてしまった。大川端なる元柳橋は水際に立つ柳と諸共全く跡方なく取り払われ、百本杭はつまらない石垣に改められた。今日東京市中において小林翁の東京名所絵と参照して僅にその当時の光景を保つものを求めたならば、虎の門に残っている旧工学寮の煉瓦造、九段坂上の燈明台、日本銀行前なる常盤橋その他数箇所に過ぎまい。官衙の建築物の如きも明治当初のままなるものは、桜田外の参謀本部、神田橋内の印刷局、江戸橋際の駅逓局なぞ指折り数えるほどであろう。

閑地のことからまたしても話が妙な方面へそれてしまった。

しかし閑地と古い都会の追想とはさして無関係のものではない。芝赤羽根の海軍造兵廠の跡は現在何万坪という広い閑地になっている。