일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうたく

荷風随筆集(下)〔全2冊〕

永井 荷風

永井 荷風의 荷風随筆集(下)〔全2冊〕(しょうたく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,633자 · 74화면

아오조라 문고

四

浦里時次郎の艶事を伝うるに最適したものは江戸の浄瑠璃である。マスカニの歌劇は必伊太利亜語を以て為されなければなるまい。

然らば当今の女子、その身には窓掛に見るような染模様の羽織を引掛け、髪は大黒頭巾を冠ったような耳隠しの束髪に結い、手には茹章魚をぶらさげたようなハンドバッグを携え歩む姿を写し来って、宛然生けるが如くならしむるものはけだしそのモデルと時代を同じくし感情を倶にする作家でなければならない。

江戸時代にあって、為永春水その年五十を越えて『梅見の船』を脱稿し、柳亭種彦六十に至ってなお『田舎源氏』の艶史を作るに倦まなかったのは、啻にその文辞の才能くこれをなさしめたばかりではなかろう。

四

築地本願寺畔の僑居に稿を起したわたしの長篇小説はかくの如くして、遂に煙管の脂を拭う反古となるより外、何の用をもなさぬものとなった。

しかしわたしはこれがために幾多の日子と紙料とを徒費したことを悔いていない。わたしは平生草稿をつくるに必ず石州製の生紙を選んで用いている。西洋紙にあらざるわたしの草稿は、反古となせば家の塵を掃うはたきを作るによろしく、揉み柔げて厠に持ち行けば浅草紙にまさること数等である。