후리가나로 읽는 일본 고전
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はとみき
葉と幹
小川 未明
小川 未明의 葉と幹(はとみき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,622자 · 4화면
一
一
ある山に一本のかえでの木がありました。もう長いことその山に生えていました。春になると、美しい若葉を出し、秋になるとみごとに紅葉しました。
町から山に遊びにゆくものは、その木をほめないものはなかったのであります。
「なんといういいかえでの木だろう。」と、子供も年寄りも、みなほめたのであります。
けれど、木はがけの辺に立っていましたので、みなは欲しいと思っても、取ることができませんでした。
あるとき、そんなに人々がほめるのを、かえでの木は聞いたところから、幹と葉とがけんかをはじめました。
「こんなに評判になったのも、俺が幾年もの間、こんなにさびしい険しいところに我慢をして生長したからのことだ。俺の姿を見てくれい。雪のためには、ある年はおされて危うく折れそうになったこともあり、また、ある年の夏には、大雨に根を洗われて、もうすこしのことで、この地盤が崩れて、奈落の底に落ちるかと心配したこともある。いま、おまえがたが、踊ったり、跳ねたり、のんきに太陽に照らされて笑ったり、風に吹かれて唄をうたったりすることができるのも、だれのお蔭だと思うか。けっして俺のご恩を忘れてはならんぞ。