후리가나로 읽는 일본 고전
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たでくうむし
蓼喰う虫
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 蓼喰う虫(たでくうむし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 110,066자 · 216화면
老人の好みで、風通だとか、一楽だとか、ごりごりした鎖のように重い縮緬の小紋だとか、もう今の世では流行らなくなってしまったものを五条あたりの古着屋だの北野神社の朝市などから捜して来ては、その埃くさいぼろのようなのをいやいやながら着せられて、地味に地味にと作っているので、いつも二十六七に見えるのだけれど、―――そして老人との釣り合い上、聞かれればそのくらいに答えるように云いふくめられているらしいけれど、―――鏡を支えた左の手の、指紋がぎらぎら浮いている桜色の指先のつやつやしさは、あながち髪の油のせいばかりではなかろう。要は彼女のこう云う姿を見せられるのは始めてであるが、薄着の下にほぼ在りどころが窺われる肩や臀のむっちりとした肉置きは、この上品な京生れの女には気の毒なくらい若さに張り切って、二十二三―――と云う歳頃をはっきり語っているのである。
「それから『宿屋の段』のあとに『道行の段』がありますね。―――」
「ふん、ふん」
「朝顔日記の道行きと云うのは初耳ですが、しまいに深雪の思いがかなって、駒沢と旅でもするんですか」
「いや、そうじゃない、わたしはこりゃあ見たことがある。