후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ばらとみこ
薔薇と巫女
小川 未明
小川 未明의 薔薇と巫女(ばらとみこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,174자 · 15화면
六
常磐木の森の暗い影に隠れて古い沼がある。半分姿を現わした沼の面が、月光に照らされて鱗のように怪しく底光りを放っていた。
小鳥も啼かなければ、風の吹く音もしなかった。全く昔の建物は跡形もなく亡びている。旧家の人々は何処にいるか? 座敷牢に入れて人目に触れさせるのを恥じたという、凄い美しい不思議な娘は、姿を何処に隠しているか。声を上げて呼んでも木精より、何の答えもなかった。
小鳥の巣の下に立って物を言ったり、蛙を掌に載せて笑ったりした娘の姿は、この寂然とした広い家敷の中には見えなかったのである。
彼は、礎石の上に腰をかけてコオロギの啼声を聞いていた。而して荒れ果てた昔の秘密の園を眺めた。
冬が近づいたと見えて月の光りが白くなった。
六
彼は再び故郷へ帰って来た。黒い陰気な森は処々に立っている。彼は黙って家の中に坐っていた。偶々、墓石の右手に見える道の上で、病気で死んだ娘の母親に出遇った時、巫女を見て来たかと問われた。けれど彼は、巫女が死んでしまったとは答えられなかった。相手の母親は、
「いえ、また夏になったら、この村へ入って来るような気がする……。」
と、いって左右に分れた。