후리가나로 읽는 일본 고전
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むし
虫
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 虫(むし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,053자 · 86화면
そして、会うことが度重なる程、彼女のこの静かなる親愛の情は、濃やかになって行くかと思われた。
だが、気の毒な柾木は、実は大変な誤解をしていたのだ。芙蓉の様な種類の女性は、二つ面の仁和賀と同じ様に、二つも三つもの、全く違った性格を貯えていて、時に応じ人に応じて、それを見事に使い別けるものだということを、彼はすっかり忘れていた。彼女の好意は、実は男友達の池内光太郎が彼に示した好意と同じもので、彼の、古風な小説にでもあり相な、陰欝な、思索的な性格を面白がり、優れた芸術上の批判力をめで、ただ気の置けない話相手として、親愛を示したに過ぎないことを、彼は少しも気づかなんだ。彼は自惚れの余り、池内の立場を憐みさえしたけれど、反対に池内の方でこそ、彼をあざ笑っていたのである。
池内の最初の考えでは、愛すべき木念仁の友達に、彼自身の新しい愛人を見せびらかして、一寸ばかり罪の深い楽しみを味わって見ようとしたまでで、その御用が済んでしまえば、そんな第三者は、もう邪魔なばかりであった。それに、彼は、柾木の小学時代の恥かしい所業については知る所がなかったけれど、近頃の柾木の様子が、妙に熱っぽく見えて来たのも、いささか気掛りであった。