후리가나로 읽는 일본 고전
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むし
虫
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 虫(むし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,053자 · 86화면
だらしのない姿を曝しながら、叱りつけられた小娘の様に、いじらしい程おとなしかった。
柾木は彼女の手を取って、膝の上で弄びながら、じっとその顔に見入った。強直の来ぬ前であったから、手はくらげの様にぐにゃぐにゃしていて、その癖非常な重さだった。皮膚はまだ、日向水位の温度を保っていた。
「文子さん、あなたはとうとう僕のものになりましたね。あなたの魂が、いくらあの世で意地悪を云ったり、嘲笑ったりしても、僕は何ともありませんよ。なぜって、僕は現にこうして、あなたの身体そのものを自由にしているのですからね。そして、あなたの魂の方の声や表情は、聞えもしなければ、見えもしないのですからね」
柾木が話しかけても、死骸は生人形みたいに黙り返っていた。空ろな目が、霞のかかった様に、白っぽくて、白眼の隅の方に、目立たぬ程、灰色のポツポツが見えていた。(それの恐ろしい意味を、柾木はまだ気づかなかったけれど)顎がひどく落ちて、口があくびをした様に見えるのが、少し気の毒だったので、彼は手で、それをグッと押し上げてやった。押し上げても、押し上げても、元に戻るものだから、口を塞いでしまうのに、長い間かかった。