후리가나로 읽는 일본 고전
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にじのはし
虹の橋
久生 十蘭
久生 十蘭의 虹の橋(にじのはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,038자 · 30화면
二
二
「この一と月ほど、ああだこうだと押しあっていたんですけど、やっとのことで話がついたところ……淡路島へ行ってピクニックでもして、それで最後にするつもりなの。グリ公はヨリを戻すつもりでいるらしいけど、明日の朝、天保山の桟橋から船に乗ってしまえば、いくらジタバタしたって、つけこむひまはないわけだから」
あさひ自身、送ったり送られたりしながら、そのまま仲間のアパートへ泊りこんでしまうことがあるので、断わる理由はなかった。
「夜具なんかないけど、ごろ寝でよかったら」
「結構よ。じゃ、呼んで来るわね」
スーツ・ケースから浴衣をだすと、千代は伊達巻をひきずりながら、いそいで階下へ降りて行った。口で言うほど、若槻を嫌っているようでもなかった。
なにかもめているらしく、だいぶ暇がかかったが、十分ほどすると若槻が千代のうしろについて入ってきた。
「すみません。宝塚へ行こうと言ってるんだが、どうしてもいやだというもんだから」
「いいのよ、おかまいできないけど」
近くの仕出し屋が冷しビールを持ってきた。
一時ごろまでしゃべって、座布団を枕にして思い思いにごろ寝をしたが、汗ばかり流れて、どうしても寝つけなかった。