후리가나로 읽는 일본 고전
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くものゆめ
蜘蛛の夢
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 蜘蛛の夢(くものゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,189자 · 298화면
義助も右の頬を傷つけられたのである。気違いのような女に襲われて、四郎兵衛は二カ所、お杉と義助は一ヵ所、いずれもその顔をさざえの殻に撃たれて、たとい深手でないにしても、流れる生血を鼻紙に染めることになったので、茶屋の女房は近所の薬屋へ血止めの薬を買いに行った。人違いか気違いか、なにしろ飛んだ災難に逢ったとお杉は嘆いた。年の若い義助は激昂して、あの女をここへ引摺って来てあやまらせなければ料簡が出来ないといきまいた。
「おっ母さんの言う通り、これも災難だ。神まいりの途中で、事を荒立てるのはよくない。あの女は気違いだ。あやまらせたとて仕方がない。」と、四郎兵衛は人々をなだめるように言った。
彼は最初に目指されただけに、傷は二ヵ所で、又その撲ちどころも悪かったので、まぶたも唇も腫れあがっていた。
主人が災難とあきらめているので、義助もよんどころなく我慢したが、主従三人が揃いも揃ってこんな目に逢うのは、あまりに忌々しいと思った。
店の女たちにきいてみると、あのお安という気違いじみた女は、藤沢在に住んでいる伝八という百姓のうちに寄留して、近所の子供や若い衆に浄瑠璃などを教えている、伝八の女房の姪だということで、以前は江戸に住んでいたが、去年の春ごろからここへ引っ込んで来たのである。