후리가나로 읽는 일본 고전
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くものゆめ
蜘蛛の夢
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 蜘蛛の夢(くものゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,189자 · 298화면
「それは海馬などと言うべきものではあるまい。海馬は普通にあしかと唱えて、その四足は水掻きになっているのであるから、むやみに陸上を徘徊する筈がない。おそらくそれは水から出て来たものではなく、山から下って来た熊か野馬のたぐいで、水を飲むか、魚を捕るかのために、水辺または水中をさまよっていたのであろう。」
それを確かめる唯一の証拠品は、茂左衛門の手に残ったひと掴みの毛であるが、それが果して何物であるかは北畠式部にもさすがに鑑定が出来なかった。何分にも馬であるという説が多いので、海馬か、野馬か、しょせんは一種の妖馬であるというのほかはなかった。
妖馬は溺れて死んだのか、あるいは鉄砲に傷ついたのか、あるいは今夜の攻撃に怖れて遠く立去ったのか、いずれにしてもその後はこの村に怪しい叫びを聞かせなくなった。名島の城下の夜は元の静けさにかえって、家々の飼馬はおだやかに眠った。――神原茂左衛門基治の記録はこれで終っている。
M君は最後に付け加えた。
僕は多々良という川も知らず、名島付近の地理にも詳しくないが、地図によると海に近いところである。現にその記録にも妖馬は海に近いところで沈んでしまったと書いてあって、その当時も多々良川が海につづいていたことは容易に想像される。