일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おやがすてられるせそう

親が捨てられる世相

坂口 安吾

坂口 安吾의 親が捨てられる世相(おやがすてられるせそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,326자 · 15화면

아오조라 문고

人間の老後というものは、「捨てられる」ような孤独感がその絶対の性格と申すものではあるまいか。

川崎君のように一生を孤独で通した人にも、老後という特別な孤独を避けるわけにいかないものだ。

老後という一つの「不安」といってもよかろう。老後という年齢の必然的な不安であり、衰弱であり、思想でもあろう。

しかし、昔から、老後というものは、そういたわられたものではない。停年制というような退職規定も老人の側から云えばアンタンとして残酷きわまる規定で、底をわれば配給量と同じように切なく厳しいものである。

しかし「功なり名とげて」停年の境界線を目標に人生の設計をたてる。設計という建設作業の目標線となっているから、老人の心境は甘やかされることができる。ただ甘やかされることができる、というだけの相違で、昔から人生は常に若い人間の物であり、老人の物ではなかったのである。甘やかされることができるから自発的に子に従う忍従もアキラメも穏やかに育ちうるのであろう。

所詮いつの世も老人にとってはワリのわるいのが当然の人生であるが、それ故老後に備える設計が考えられ用意されるのは当然であろう。