후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
下村 湖人의 論語物語(ろんごものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,688자 · 266화면
路から一町とは隔っていない。
彼は急ににこにこしながら子路に云った。
「考えているより、たずねた方が早くはないかね。ほら、あそこに人がいる。」
「はあ――」
子路は、やっと孔子の方を振りむいた。彼は孔子に何を言われたのか、はっきりしなかったかのように、きょとんとした顔をしている。
「すぐ行って、渡場を訊ねておいで。手綱はわしが握っている。」
「恐れ入ります。」
子路は、いかにも狼狽えたように、何度も頭を下げた。そして、孔子の手に手綱を渡すと、大急ぎで二人の農夫のところに走り出した。その後姿が何となく可笑しかった。孔子はしかし笑わなかった。彼は、胸の底に何かしみじみとしたものを感じながら、子路から眼を放さなかった。
「おうい。」
と、子路は、まだ七八間も手前に突っ立って、大声で農夫を呼んだ。
農夫は、しかし、顔をあげなかった。子路は仕方なしに、更に二三間進んで声をかけた。しかし二人共振りむいて見ようともしない。
車の中からこの光景を見ていた孔子は、ただの百姓ではないらしいと思った。そして子路の無作法な様子が少し気がかりになって来た。
(もし例の隠士だと、子路は少し手こずるかも知れない。