후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
五右衛門は喜びました。仙人ならいろんな術を知ってるに違いないから、それを教わって、上手な泥坊になろうと考えました。
「仙人ならいろんな術を知っていますか」と彼はたずねました。
「知っているぞ」
「そんなら、私にそれを教えて下さい」
お爺さんは承知しました。けれども、ただ一つきり教えられないと言いました。五右衛門は色々考えた後に、どんな隙間からでも家の中へはいれる術を習いました。
「わしにまた用が出来たら、ポンポンポンと三つ手を拍くがよい。そうすればいつでも出て来てやる」
そう言ったかと思うと、お爺さんの姿は消えてしまいました。
五右衛門は不思議な気がしました。けれど、もうお爺さんのことなんかはどうでもいいのです。術を授った上は、この上もない泥坊になれるわけでした。
二
翌日の晩、彼は喜び勇んで出かけました。かねて見当をつけておいた質屋の蔵へ行って、その戸口で術を施しますと、不思議にも、戸と壁とのわずかな隙間から、すーっと中にはいり込むことが出来ました。それで、立派な着物や時計などを思うまま盗んで、いざ外へ出ようすると、さあ大変です。同じ隙間ではありますが、はいるのと出るのとは別だと見えて、いくら術を施しても出ることが出来ません。