후리가나로 읽는 일본 고전
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
そのうちに夜はだんだんふけてきて、人通りも少なくなり、商店の窓もしめられ、賑やかだった街路が淋しくなり始めました。悪魔はふと気がついて、自分が飛び出したあの下水の掃除口のところへ、大急ぎに戻ってゆきました。ところが、いつのまにか掃除人が戻ってきたとみえて、大きな鉄の蓋がかっちり閉め切られています。
「ほい、これはとんだことをした」
そして悪魔は、方々の掃除口を探して歩きましたが、どこもここもみな、頑丈な鉄の蓋が閉め切ってあって、下水道へはいり込む隙間もありません。
「弱ったな。どうしたら下水道へ戻ってゆけるかしら」
思い迷ってふらふら歩いていると、酔っぱらいの男や商店の子僧などから、野良犬だといっておどかされたり追っぱらわれたりしますし、巡査ががちゃがちゃ剣を鳴らしてやって来たりするものですから、悪魔はすっかりしょげかえりました。そしてどこかもぐり込む隅でもないかと、きょろきょろ探し廻ってるうちに、ある立派な帽子屋の店が閉め残されてるのを見つけました。店の中には誰もいないで、奥の方に番頭が一人居眠りをしています。
「しめたぞ。今夜はこの店の中に隠れるとしよう」