후리가나로 읽는 일본 고전
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
米や野菜や布団などはもちろんのこと、病気に利くというほととぎすの黒焼やうなぎの肝など、めいめい何かしら見舞の品を持っていきました。そして泉の水を一杯ずつ飲ませてもらって、そのうまい味に驚きました。夕方行った者は、キンショキショキ、キンショキショキ……と猿が米をとぐ美しい音に驚きました。
そして猿爺さんの病気は、猿の介抱と村人達との世話とで、間もなくなおってしまいました。
病気がなおると、爺さんは猿を連れて村へ御礼に来ました。村の人達も大変喜びました。その晩は、村の広場で酒盛りをしました。村中の人達が寄り集まって、歌うやら踊るやら大騒ぎでした。猿爺さんも猿もまっ赤に酔っぱらって、爺さんは他国のへんてこな歌をうたい、それにつれて猿は首の鈴をチリンチリン鳴らしながら、おかしな踊をしてみせました。子供達ばかりでなく大人までも、そのおもしろさに浮かれ騒ぎました。
そのうちに、酒盛りももう終りになって、夜が更けてきましたから、村の人達は爺さんと猿とを、どこかの家へ泊めようと言い出しました。けれど爺さんは首を振って、その広場に野宿すると言ってききません。
「家の中よりは、広々とした野天に寝る方が気楽でよいからのう」