일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

まけないおとこ

負けない男

佐々木 邦

佐々木 邦의 負けない男(まけないおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 98,799자 · 202화면

아오조라 문고

元来人間は社会に尽す為め業務に従うに無之、全く自家生計の為めに御座候。生計大切に、営々として業務に従えば否応なく社会に尽すことと相成候。社会に尽さぬものが出世する筈無之、又聖人君子は除外例として、生計の苦労なきものが社会に尽す筈無之候。貴君今十万円を吝めば前途なし。十万円を捨つれば有らゆる可能性あり……」

「おや。論文になった」

と堀尾君は尚お読み続けて、

「驚いた。兄貴は財産を渡すから帰れと言う。先生はそれを貰うと駄目だと言う。両方の手紙が一緒に着いたのも不思議だ」

と呟いた。それから少時して、晩飯を運んで来た女中が、

「堀尾さん!」

と呼んだ。

「あゝ、吃驚した」

「何を考えてらしって?」

「いや、つい居睡りをしていたんだ」

と堀尾君は初めてお膳に気がついた。

「嘘」

「何うして?」

「麹町のことを考えてらしったのよ」

と女中は知っていた。

夕食後、堀尾君は奥田君を訪れた。本郷から九段上、卒業試験が済んで以来、隔日に通う。押した電鈴に応じて、

「何うぞ」

と道子さんが出迎えてくれた。

「兄さんは?」

と堀尾君はいつも玄関で訊く。見識上、奥田君に会いに来たことにしてある。