후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
びんぼうをうる
貧乏を売る
山之口 貘
山之口 貘의 貧乏を売る(びんぼうをうる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,692자 · 12화면
ところが、貧乏を売ると云っても、実際はなかなか骨の折れることで、いかにして、女房はじめ、こどものミミコ、そしてぼく自身に、なるべく迷惑のかからぬようにして貧乏を売らなくてはならないからなのである。
少なくとも、ぼくはそうこころがけてこれまでの貧乏物語りを書いて来たつもりなのであるが、書くということのおそろしさは、滅多にうそは書けないということである。自分ではうまくだましたつもりでも、見る人が見るとこのうそつきということになって、売っても後味がわるいに違いないとおもうと、結局、ほんとうのことを書いてしまうのである。ところが、ほんとうのことを書くと、女房やこどもに迷惑がかかってしまって、「貧乏物語りを書くのは、もうよしなよパパ。」とやられるわけなのである。
ぼくは例によって、ある新聞に、歳末の雑感という風なのを書いたことがあった。云わば、貧乏を売ったのである。その拙文のなかで、十二月のデパートの賑やかさを見て来たぼくが、歳暮大売出しなどのことを女房に話しかけると、「私だけですよ。年中、うちにばかりいるのは。よその人はみんな、大威張りでデパートでもどこへでも行きますよ。