후리가나로 읽는 일본 고전
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あしがるほうこう
足軽奉公
山本 周五郎
山本 周五郎의 足軽奉公(あしがるほうこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,949자 · 28화면
心得たと云って、藤六はさきに庭へとび下りた。侍臣の一人が走っていって槍を取って来た、鉄之助は忠秋に会釈して、しずかに広縁のほうへ進み出た。そのとき藤六は、再びあっと胸をうたれた、……鉄之助は右足を引摺っている、
「あのときおれの突いた創だ」
すぐにそう気づいた、――知らなかった。
「燭台を縁へ出せ」
忠秋が侍女たちに命じ、自分も茵を端近くへ進めた。
「……藤六、隠していた手だれの槍、今宵はしかと見とどけるぞ」
皮肉な笑をうかべてそう云う忠秋の顔と、その傍らに深く面を垂れている妹の姿を見たとき、藤六は弱りかかった闘志の燃えあがるのを感じた、――よし、と思った、鉄之助が下へおりて来た。白雪を敷いた庭上へ、なお霏々と降る粉雪のなかに、
「いざ」
と、二人は左右へわかれた。
互いに中段につけて呼吸五つばかり、藤六は相手の槍の穂尖から電光が飛ぶように思った、――あがった、すばらしくあがった。あの時からみると数段上を遣う、――苦しんだな、そう思ったとたん、鉄之助は不自由な右足をずと寄せ、いしづきを下げるとみるや、えいと絶叫しながら突きを入れてきた、二人の足下から雪煙があがり、戞! と槍が相撃った、降る雪と、足下から舞いあがる雪とで、一瞬ふたりの姿は見えなくなり、次いで、