후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
そして、やがてリスボンの町の空と一しょに海岸全体が水平線のむこうに消えるまで、眼のまわりに眼鏡のあとを赤くつけて、いつまでも立ちつくしていた。
倫敦・じぶらるたる――一三一八浬。所要時間、三日と二十三時五十分。
船のへさきに赭茶けた土と、緑の樹木と、無線電信の高柱と、山鼻の大岸とをもったジブラルタルが海の夢のようにぽっかりと浮かび上った。
私は、小学六年生の頃に、何てことなしにこのジブラルタルという地名の響きが無性に好きで、当時の小学生らしくこんな短歌みたいなものを作った記憶がある。
赤き帆のヨット走れり波分けて
ジブラルタルの夏の海をば
というのだ。私が妻にこの話をすると、彼女は断髪を薫風に与えて微笑した。
夏ではないが、このへんはもう夏げしきである。ヨットも走っていた。英吉利海軍の快走艇だ。が、幼い歌人の幻滅にまで、帆の色は赤ではなかった。陽に褪せて白っぽくなったカアキイいろだった。
同船の誰かれ――日本人学生N氏とN氏夫人の英吉利婦人、T大学医学部教授T博士、などとみんな一緒に上陸して、出帆までの町の内外をドライヴする。坂・植物・狭い大通り・不可思議な活動常設館・両側の土産物店・貝細工・卓子掛け・西班牙肩絹・大櫛・美人画・闘牛士装束など。