후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
船の周囲は、商隊の乗り捨てた小舟で埋立地のようだ。遠くからは、蝉の死骸に蟻がたかったように見えるに相違ない。海上のそこここに同じ集団が散在している。青煙突は英吉利の貨物船・黄地にQ字の検疫旗を揚げたメサジェリイのふらんす船・デラクサ号は伊太利船だ。下に、船籍港ナポリという字が運河の水に白く揺れている。
九時半上陸。
桟橋までさんばん。
甲板給仕が船腹梯子に立って艀舟を呼ぶ。声に応じて、幾つもの赤い土耳古帽が櫓を操って殺倒する。上陸する女客たちは、大げさに怖がって、水夫の手で小舟へ助け下ろされる。彼女らは、ボア・ドュ・ブウロウニュへでも散歩に行くつもりで澄し込んだのだ。みんな、これから探検しようとする異国空気の期待に上気して、頬を紅くしている。どの小舟も、そういう女達を満載して、用もない嬌笑とはしゃいだ歌声が水面を流れる。
〔Pardonnez a` mon bavardage
J'en suis a` mon premier voyage.〕
BRAVO!
形式として、一まず税関の柵内を通り過ぎる。
ち・ち・ち・ち――と手のなかの土耳古銀を鳴らして往手に立ち塞がる両替屋の群、掴み掛るように乗用を促す馬車屋の一隊、それらを撃退して市街へ出ると、町角、店先、往来のいたるところに同じ船の連中が三々伍々している。