후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(下)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(下)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,823자 · 283화면
寄港は、長い航海中での祭日だ。誰もかれも必要以上に着飾って、石炭の風と起重機の唸りの本船から脱出して来たらしい。
婦人客たちは、久しぶりに帽子をかぶったので、すっかり顔違いがしてまるで別人のようだ。みんな悪戯好きらしい眼つきをして歩道の石畳を蹴っている。
私達の一行も、児童のような驚異と好奇で一ぱいだ。
やあ! 来たぞ! 来たぞ! アラビヤ人が来たぞ! うふっ! 堂々たる髯だなあ!
そうかと思うと――。
あ! 何だいあれあ! え! 埃及の女だって? 鼻柱へ輪のついた棒みたいな物を立てて、黒いヴェイルを垂らしてるじゃないか。おい君、そばへ寄ってそのあらたかなヴェイルを引っ張ってみたりしちゃあいけないよ。だから外国人は下品だって言われるんだ。黙って遠くから感心して居給え。通る人が笑ってるじゃないか――。
『あのアラビヤ人は贋ものね。』
『なぜ?』
『だって駱駝に乗ってないじゃありませんか。』
なんかと、きょろきょろ立話していると、その問題のあらびや人が引返して来て、そっと私の肘を突ついた。そして「堂々」たる白髯の奥から彼がささやく。
『旦那! 春画! 春画!――ちょっと婦人方に背中を向けて、まあ、一眼でいいから私の手許を御覧なさい。