일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くるまやのこども

車屋の小供

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 車屋の小供(くるまやのこども)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 842자 · 2화면

아오조라 문고

明治も初めの方で、背後に武者絵などのついた人力車が東京市中を往来している比のことであった。その車を曳いている車夫の一人で、女房に死なれて、手足纏いになる男の子を隣家へ頼んで置いて、稼ぎに出かけて往く者があった。

小供は三歳位であった。隣家の者はおもがとおり一片の世話であったから、夜になると、父親の車夫が帰らなくとも、

「もう、爺親も帰って来るから、我家へ往って待っていな」などと云って、小供を伴れて往って、カンテラに燈を点けて帰った。

小供は独り待っていると、淋しくなって来るので、しくしく泣きだした。その悲しそうに泣く泣声が微に両隣へも聞えた。この泣声を聞いては、小供を預っていた隣家の人も可哀そうになって来るので、伴れて来てやろうと思っていると、小供の泣声がぱったり止んで、その小供が何か話す声が聞えて来る。そして、そのうちには笑声も交った。それでは父親が帰ったであろうかと思ったが、帰って来れば空車をがたがたと牽いて来るのが例になっているし、それに小供を頼んであった礼位を云うはずであるから、父親でないことは判っている。おかしいぞと思っていると、小供の声は止んでひっそりとなる。