후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐんこくかようしゅう
軍国歌謡集
山川 方夫
山川 方夫의 軍国歌謡集(ぐんこくかようしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,655자 · 80화면
しかし、あの小母さんしか、そんなに知っているやつはあるまい。
「小母さんに聞いたんだね? 下宿の」
「さあ。とにかく、ちゃんと知ってるんです」娘は、やっと緊張をほぐしたように、片方の頬で笑った。「私のほうでは、あなたをたびたび見てるんです。ときどき大学かどこかへ出掛けるでしょう? 井ノ頭線に乗って。私、同じ電車の箱の中にいたこともあるんです」
そのとき電車が入ってきた。私は乗り、娘も乗った。娘は私の肩までの高さしかなかった。ならんで吊皮に手をのばして、私は娘の髪が湿っぽく縒れているのに気づいた。娘は、防水した小さな手提げ袋も手にしていた。
「なんだ、君もあのプールにいたの?」
「ええ」低い声で娘は答えた。不機嫌そうな顔で窓の外を見ていた。ふいに、私は彼女にいろいろと聞いてみたい気をおこした。
「どこの高校? 何年?」
「私ですか?」びっくりしたように見上げて娘は憤然とした顔になった。「私、お勤めです。今日は日曜日ですから、プールに泳ぎに行ったんです」
「お勤め?」私もびっくりしていた。「へえ、僕はまた、高校生かと思ってたよ」
「違うわ。高校は去年の春に出ました。