후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐんこくかようしゅう
軍国歌謡集
山川 方夫
山川 方夫의 軍国歌謡集(ぐんこくかようしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,655자 · 80화면
私、いまはある会社の秘書課勤務なんです」
「……そりゃ失礼」と私はいった。「でもね、じゃ、いつかは僕がのぞいたりして悪いことしちゃったけど、どうしてこのごろじゃ歌わないの?」
「だって、……このごろじゃ、定時に帰れるんです。道にだっていっぱい人がいるし、歌う必要がないんですもの」
「必要? なんだい、その必要って?」
「……私、とってもこわがりなんです」
口惜しそうにちらりと私を見て、でも娘は真面目な顔で答えた。「あのころは、ちょうどうちの社長が、疑獄事件にひっかかりそうだったんです。それで、秘書室はたいへんだったんです。室長の命令どおり書類を整理したり、分散したり、社長のお妾さんの家や、雲がくれしているアパートに情報を持って行ったり、弁護士に連絡しに行ったり。……目立たないもんだからって、私たち女の子が使われたんです。それで、毎晩九時すぎまで足止めだったの。私、臆病でしょう? だから、夜おそく、あの細い暗がりの道を一人で歩いて行くのが、とってもおっかなかったんです」
「それで歌を歌ってたの?」私は、そんな事情なんて想像がつかなかったと思った。「こわいもんで?」