일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きんせいかいじんでん

近世快人伝

夢野 久作

夢野 久作의 近世快人伝(きんせいかいじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,469자 · 157화면

아오조라 문고

それから内地へ帰来後、夫人を喪い、数人の子女を親戚故旧に托し、独、福岡市外千代町役場に出仕していたが、その後辞職して自分の娘の婚嫁先である北海道、札幌、橋本某氏の農園の番人となり、閑日月を送る事十三年、大正元年、桂内閣の時、頭山満、杉山茂丸の依嘱を受けて憲政擁護運動のため九州に下り、玄洋社の二階に起居し、後、大正六七年頃、対州の親戚某氏の処で病死した。享年七十……幾歳であったか、実は筆者も詳しく知らない。

その遺児の長男、奈良原牛之介というのが又、親の血を受けていたらしい。天下無敵の快男児で、乱暴者ばかり扱い狃れている内田良平、杉山茂丸も持て余した程の喧嘩の専門家であった。その乱暴者を、極めて温柔しい文学青年の筆者と同列に可愛がったのが筆者の母親で、痛快な、男らしい意味では筆者よりも数十層倍、深刻な印象を、負けん気な母親の頭にタタキ込んでいる筈であるが、この男の伝記は後日の機会まで廻避して、ここには前記、失意後の乱暴オヤジ、奈良原到翁の逸話を二三摘出してこの稿を結ぶ事にする。

奈良原翁は少年時代に高場乱子、武部小四郎等から受けた所謂、黒田武士の葉隠れ魂、悪く云えば馬鹿を通り越しても満足せぬ意地張根性がドン底まで強かった。