후리가나로 읽는 일본 고전
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かいことてんぼう
近世数学史談
高木 貞治
高木 貞治의 近世数学史談(かいことてんぼう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,981자 · 25화면
回顧と展望
回顧は老人の追想談になるのが普通で,それは通例不確かなものであることが世間の定評であるようであります.それは当然不確かになるべきものだと考えられます.遭遇というか閲歴というか,つまり現在の事だって本当には分らない.それは当然主観的である.しかも過去は一たび去って永久に消滅してしまう.そうしてそれを回想する主観そのものも年とともに易って行くのであるから,まあ大して当てになるものではない.これは一般にそうだろうが,今私の場合は確かにそうなのだから,むしろ始めから,自己中心に,主観的に,過去を回顧すると,明言して置くのが安全であろう.
大学(東京帝国大学)へ私が学生として来たのは1894年――日清戦争が起った明治27年である.西暦のこの数字は,後に引合に出るから,序でに言って置きますが,それから十年後,すなわち1904年には日露戦争,それから又十年後の1914年には第一次世界大戦が夫々起ったので,非常に記憶し易い数字であるが,とにかく1894年に田舎から東京へ出てまいった.その頃の数学教室の先生は,菊池大麓先生と藤沢利喜太郎先生の御二人であった.当時何を教わったか,古い記憶を辿って見ると,先ず微分積分それから解析幾何学.これは当然だが,次で二年になると,Durege の楕円函数論というものをやったものである