후리가나로 읽는 일본 고전
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
幸田 露伴의 連環記(れんかんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,281자 · 95화면
其の風態は想像するだにおかしくて堪えられぬ。公事まさにはじまらんとして、保胤が未だ出て来ないでは仕方が無いから、属僚は遅い遅いと待ち兼ねて迎え求めに出て来た。此体を見出しては、互に呆れて変な顔を仕合ったろう。でも公事に急かれては其儘には済まされぬので、保胤の面目無さ、人々の厄介千万さも、御用の進行の大切に押流されて了って人々に世話を焼かれて、御くらの小舎人とかに帯を借りて、辛くも内に入り、公事は勤め果したということである。
此の物語は疑わしいかどもあるが、まるで無根のことでも無かろうか。何にせよ随分突飛な談ではある。しかし大に歪められた談にせよ、此談によって保胤という人の、俗智の乏しく世法に疎かったことは遺憾無く現わされている。これでは如何に才学が有って、善良な人であっても、世間を危気無しには渡って行かれなかったろうと思われるから、まして官界の立身出世などは、東西相距る三十里だったであろう。
斯様な人だったとすれば、余程俗才のある細君でも持っていない限りは家の経済などは埒も無いことだったに相違無い。そこで志山林に在り、居宅を営まず、などと云われれば、大層好いようだが、実は為うこと無しの借家住いで、長い間の朝夕を上東門の人の家に暮していた。