후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 進化と人生(上)(じんるいのせいぞんきょうそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,343자 · 164화면
すなわち強者は勝ちたいという欲を制して弱者を助け、賢者はだましたいという情を忍んで愚者を教えるようにせねば、全団体が滅亡する。かかる団体中の各個体はつねに自己の欲情すなわち利己心(Egoismus)と団体の要求すなわち利他心(Altruismus)との間にはさまれ、ある時は奮って団体の要求に従い、全団体に利益を与えることもあり、ある時は心弱くも自己の欲情に負けて全団体に迷惑をおよぼすこともあるが、これがすなわち善悪のわかれるところで、一個体の行為の結果が全団体に利益を与える時は、利益の分配にあずかる同僚はこれをほめて善(Bonum)と称し、一個体の行為の結果が全団体に損害を与える時は、頭割りに損害をこうむる同僚はこれを責めて悪(Malum)というのはむろんのことである。
以上述べたるところは、団体がやや少数の個体より成る場合について想像したことであるが、一団体をなす個体の数が多くなると善悪の関係がかように明瞭でなくなる。そのゆえは、個体の数がふえるにしたがい、一個体が団体全部におよぼす利害を頭数に割りつけると、実に僅少となり、ついにはありがたいとか迷惑とか感ずる最低限(Schwellenwert)以下となって、他の個体は全くこれを感じなくなるからである。