후리가나로 읽는 일본 고전
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じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 進化と人生(上)(じんるいのせいぞんきょうそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,343자 · 164화면
この虫は一匹ずつはまことに小さなもので、長さがわずかに一分ばかりに過ぎぬくらいの円筒形をなし、一端は水草の葉の表面などに固着し、他の端の中央には口があり、口の周囲には数十本の糸のごとき細い指があって、これを用いて水中を流れてくる微細な食物を取って食うのである。一匹ずつはかような形のものであるが、あたかも両側の脇腹とでもいうべきところから芽を生じて繁殖し、芽はたちまち成長しておのおの一匹の虫となり、またその脇腹から芽を出して繁殖するゆえ、初め一匹のものもしばらくの間に増加してついには数百匹、もしくは数千匹の塊となってしまう。かく多数となっても芽生したままで、親子、兄弟の身体が互いに連絡しているゆえ、同一の血液が全団体を通じて循環している。また神経のごときも一匹ごとに備わってある神経系が細い糸で互いに相つながっているゆえ、感覚も一匹から全団体に伝わって、喜怒哀楽をともにするようにできている。今この虫を例にとって、団体動物の生活状態を述べるにあたって、身体の構造、各器官の作用等はすべて省略し、ただ多数相集まって、力をあわせて生活しているありさまのみを述べ、なおなるべくわかりやすくするために、これを人間社会のありさまに比較して論ずる。