후리가나로 읽는 일본 고전
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かさんかマンガンすいのゆめ
過酸化マンガン水の夢
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 過酸化マンガン水の夢(かさんかマンガンすいのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,458자 · 25화면
八月八日朝いでゆにて上京。予、家人、珠子さん、フジの四人なり。七月中は近年稀なる炎暑つゞきのところ本月四日夜おそく久し振に降雨を見、華氏にて九度程低下大いに凌ぎよくなったので、もう大丈夫と思ったのに今朝は又暑さブリ返したり。昨夜既にいでゆの切符を買って置いたので暑熱を冒し出かける。十時廿七分新橋下車直ちに虎の門長谷川に至り一先ず休憩。予は過去二三年来夏の盛りにはなるべく東京へ出ないようにしていたのが、今年になってから高血壓漸次快方に向い先月も一度上京、今度で二度目なり。昔の夏の東京は大阪京都に比べて多少涼しい筈であったが、今日はそうでもなし。新橋より電車通りを虎の門に赴く間何回となく自動車が停止する毎に車内の熱気堪え難し。小憩の後家人と珠子さんとフジとは買い物旁々銀座ケテルにて晝の食事をしたゝめるとて外出、一時半には戻るとの約束なり。予は丸の内日活に「青い大陸」の後半を見て宿に帰りトーストパンを一片オレンジジュースを一罎飲んで日課の晝寝に入る。しかし茹だるような熱気に加え此の旅館は目下増築中のため工事の音響喧しきこと限りなし。此の旅館と道路を一つ隔てた向う側にも数階のビルディング建築中なり。