후리가나로 읽는 일본 고전
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きんろう
金狼
久生 十蘭
久生 十蘭의 金狼(きんろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,438자 · 179화면
これを知ってるのは絲満と、当時の情婦、そこにいるおハナさんの二人っきり。ハナさんもながい間ねらっていたが、用心堅固で手がだせない。そればかりか、碌に小遣いもくれないから、とうとう喧嘩わかれになってしまい、もだもだしながら、洲崎の〈金城〉ってバアで稼いでいるうち、同気相呼ぶで知合ったのが、この乾君。……そこでいろいろ考えたすえ、尼ヶ崎でダンサーをしていたあたしを呼びよせ、お前のおやじの敵は絲満だ、おやじの仇を討ちたくないか。討つ気はないか。その気があるならかならず手助けしてやろうと、裾から火をつけるようにアオリ立てる。おやじの無残な死にざまは、さんざおふくろにきかされて、骨身にしみて口惜しく思っていたのだから考えれば考えるほど、どうしても生かしておけないような気になってそんなら助太刀たのむ。といったんだから、あたしの馬鹿にも恐れ韓信股くぐりさ。……どうせ以前の因縁でまっさきハナが検挙れることはわかっているから、承知で刑事の袖をひかせ、ハナの身柄は大切に洲崎署へお預け願っておく。……四の日と七の日が〈那覇〉のボーイの昼番だから、いよいよ六月の四日にやろうということになり、〈遺産相続の通知〉なんていうあざとい手紙をほうぼうへ送りつける。