후리가나로 읽는 일본 고전
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きんせんについて
金銭について
山本 周五郎
山本 周五郎의 金銭について(きんせんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 5,221자 · 11화면
なテーマをたえず頭に描き、それを検討しようとする生活ですから、自分の家をつくるとか、自動車をかうとか、または競馬馬をもつとかそういう暇がないのが私の場合は原則なのである。ところで、ここの借家といいますのは、これはおかしな話なんですが私が借りていることは事実ですが、つまり、私は借りていますけれども、借りているという気がしないんですな。もっともこれは、家主がたいへん寛大なものですから、自分の勝手放題に、畳の部屋を板の間にしちゃったりなんかやっておりますから、そうかも知れませんが、要するに人生では、借り方にまわるほうがよろしい、貸し方にまわったらおしまいだ、ということを考えます。私ならば借り方にまわります。
永井荷風さんのお話しがでましたけれども、永井荷風さんが亡くなったときに二千万円とか三千万円とかいう遺産があった。荷風はひじょうにケチであったとか、何のためにそうしたのかという議論もおこなわれたようでありますけれども、これは実に余計な話で、永井さんはいい小説を書いて亡くなられた。そのとき、たまたま三千万円のこってたというだけなんで、これは永井さん自身の小説、小説家という永井さん自身と、その残された二千万、三千万という金とは全然、別個の問題だと考えます。