일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はりのきのいけにえ

針の木のいけにえ

石川 欣一

石川 欣一의 針の木のいけにえ(はりのきのいけにえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,187자 · 13화면

아오조라 문고

雪はとけよう。だが、とけた雪は即刻凍ってしまう。現に、さぐりを入れるために数十本作って現場に送った、長さ二間の鉄のボートが、なんの役にもたたぬというではないか。やっとのことで一尺ばかり雪の中に入れたと思うと、今度はもう抜き出すことが出来ぬという始末ではないか……。

*

一日はかくて暮れ、晩には関で練習中のスキー部の連中が大町にかけつけた。二日からは大雪、それを冒して大町警察署長の一行が現場に向かった。山本氏の令兄も行を同じくせられ、自らスコップを握って堅氷を掘ってみられたが、なんの甲斐もなかった。

発掘方法も相談の上変更し、深さ七尺ずつを三尺おきにみぞみたいに掘ってみたのである。しかし掘る一方雪が降り積む。スキーの先端、靴のひもだに現われなかった。

*

二日には近藤氏を除く六人の生存者が、無理に……まったく追い立てられるようにして、大沢の小屋を離れた。なき四人の体駆を自ら発見せねば、なんの顔あってか里にくだろうとの意気はかたかったが、なだめられ、すすめられ、涙を流しながら、踏みかためられた雪を歩いて野口まで下り、そこから馬そりで大町へ向かった。