후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
さっかくじがせつ
錯覚自我説
辻 潤
辻 潤의 錯覚自我説(さっかくじがせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,789자 · 8화면
人間の意志にはふた通りある。生命意志と実行意志とである。前者は生活力であり、生物意志であり、植物や鉱物さえこれを持っている。後者は実行力がある、意志は決しておのれが本来目的として欲しないものを目的としない。かれが目的を立てる時は必ずやすでにかれは大劫初からそれを目的とせねばならぬ様に運命づけられている。かれの目的とはただかれに与えられた運命の追認的ホンヤクであり、自己欺瞞である。
経験的には意志は価値によって導かれる。ゆえに価値は意志より原始的のものに見えるがそうでない。意志あってはじめて価値なるものは設定せられるのである。
2
価値は機制に付帯した副感情である。副現象である。複雑な主観がおのれの中にある惰性必然の機制を感ずると、それを遂ぐる事においてある快感を感ずる。この快感から誘われてある価値感を主観は感ずる。そうして何かある特殊な偉大な価値が実在するかのように錯覚を起す。ゆえに価値は意志同様にこの盲目必然の傀儡である。
人生における一切の価値の真相はこれである。誠に一つの錯覚である。形而上的な原本的無価値の妄動に惰性が加わって出来た動向に主観的錯覚の加わった空想が価値である。