일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

なべしまかいのかみ

鍋島甲斐守

吉川 英治

吉川 英治의 鍋島甲斐守(なべしまかいのかみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,322자 · 23화면

아오조라 문고

それよりも、そちの生涯の一善になれば、こんなよい事はあるまいが』

甲斐守が諭すと、

『いえ』

と、この男にしては、めずらしく強く首を横に振った。

『手前がすぐ引移って住むつもりでございます』

『住居にする? ……でもそちは、養女のお高とただ二人暮しではないか』

『でも、いちどは、住むつもりでございます。そのわけは、手前はあの半田屋の大旦那に、そのむかしあの店頭で、牛か馬かのように、口ぎたなく叱言をいわれ、足蹴にされたり、漆棒で撲られた事もございます。そんな時には、往来には人だかりがして、人が撲られるのを面白そうに見物し、お帳場には、そこにいる御新造様が、すずしい顔をして見ていらっしゃいました。そのあげく、半田屋のお店から抓み出された手前でございますから、いちどは住んで、往来へ向けて自分の名標を打たなければ気がすみません。ハイ、お奉行様の仰せも、半田屋のおかみさんの仰せも、御尤でございますが、そんな次第でございますから、手前は、お上の御法と証文の面どおりに従いとうぞんじます』

そう云って、彦兵衛は口のうちで、

『なむあみだぶつ。なむあみだぶつ……』

と、念仏をとなえていた。