일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ながやてんいちぼう

長屋天一坊

山本 周五郎

山本 周五郎의 長屋天一坊(ながやてんいちぼう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,453자 · 57화면

아오조라 문고

第一席 天一坊は大逆犯人のこと

第一席 天一坊は大逆犯人のこと

並びに諸説巷間を賑わすこと

徳川八代将軍吉宗の時代に、天一坊事件という騒動があった。

真相のところは諸説まちまちで、ここに紹介すれば四五行で終る記事もあり、本書一冊分くらいのぼうだいな実録もある。

またぜんぶ事実無根だという論もあって、学界……などはべつに問題にもしなかろうが、一般史家などは、……これもまあそのために眼色を変えるほどのことはないだろう。しかし演者としては「事実無根」と云われては困る。

それはこの際は断じて御免を蒙りたい。

天一坊は甲の記録では「改行」という名であるが、乙の文章では「宝沢」と呼ばれている。紀州の産であることは慥からしい。ともかくも将軍吉宗の直筆だという墨付と短刀を証拠にして、――自分は吉宗公の嫡出子である。こう名乗りをあげて、堂々と三葵の紋章をひけらかして、江戸へのりこんで来たということは、これはもうそれだけでたいした度胸である。かつて、敗戦の風雲に乗じて「おれが本家だ」といばりだした熊沢天皇様などとは、そこはいくらか段が違うと思う。

江戸中の評判は、うるさい程度以上であった。幕府としても相手が堂々と来たからには、そ知らぬ顔をしているわけには体面上としてもゆかなかった。