일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かのように

阿部一族・舞姫

森 鴎外

森 鴎外의 阿部一族・舞姫(かのように)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,875자 · 141화면

아오조라 문고

どうだろう。今夜は遅くなるだろうか」

「なに。そんなに遅くもなるまいよ。余興も一席だから」

「余興は何を遣るのだ」

「見給え。あそこに貼り出してある。畑閣下が幹事だからね」

こう云って置いて、三枝は元の席に返ってしまった。

私は始て気が附いて、承塵に貼り出してある余興の目録を見た。不折まがいの奇抜な字で、余興と題した次に、赤穂義士討入と書いて、その下に辟邪軒秋水と注してある。

秋水の名は私も聞いていた。電車の中の広告にも、武士道の鼓吹者、浪界の泰斗と云う肩書附で、絶えずこの名が出ているから、いやでも読まざることを得ぬのである。或る時何やらの雑誌で秋水の肖像を見た。芝居で見る由井正雪のように、長い髪を肩まで垂れて、黒紋附の著物を著ていた。同じ雑誌の記事に依れば、この武士道鼓吹者には女客の贔屓が多いそうである。

しかし男に贔屓がないことはない。勿論不幸にして学生なんぞにはそんな人のあることを聞かない。学生は堕落していて、ワグネルがどうのこうのと云って、女色に迷うお手本のトリスタンなんぞを聞いて喜ぶのである。男の贔屓は下町にある。代を譲った倅が店を三越まがいにするのに不平である老舗の隠居もあれば、横町の師匠の所へ友達が清元の稽古に往くのを憤慨している若い衆もある。