후리가나로 읽는 일본 고전
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
壺井 栄의 雑居家族(ざっきょかぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,106자 · 283화면
ただでだれにでもくれてやれば、解決は早かろうが、まさかそんなわけにはもちろんゆかぬ。元値で売ろうかと、十本のほうきをかかえてまったく思案にくれていると、都合の悪いことは続くものらしく、突然おせいがもどってきた。あわてている兵六さんとほうきの束をみると、おせいはうさんくさそうに、
「どうしたのさ。こんなにほうきばっかり。」
「お前こそどうしたんだ。ひと月ももどらんというたくせに。」
「だってさ、おとうさん、食うものもなくて困ってるかと思ってさ。亭主ひぼしにするわけにはいかんじゃないの。世間さまに対してさ。」
「世間さまか。おれさまじゃないんだね。ま、おれさまもこれで、自分の口一つぐらいはなんとでもなるがね。」
「わるかったわね。ほうき屋にでもなって、もうけましたか。」
「そうだよ。」
「へえ! よくもとでがありましたね。これもお安さんですか。」
「ちがうよ。実をいうとな、三河屋の隠居なんだよ。売れたとき払いでいいからってね、回してくれたんだ。そいつがまた、案外売れるんだよ。きょうは五百円ほどもうけたよ。」
ここらでちょっと仲なおりに出ると、おせいの方もさすがに顔をほころばして、