후리가나로 읽는 일본 고전
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
壺井 栄의 雑居家族(ざっきょかぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,106자 · 283화면
そのあたりは小公園らしく雨にさらされた幾つかのベンチがあって、子供が大ぜい遊んでいた。風船屋が店を出しており、紙芝居屋もたった今一席終えたらしく自転車の上の舞台をしまって帰っていった。日はもう傾きかけていた。一つのベンチにほうきと一しょに席をとり、ぼんやりと空をながめる兵六さんのそばを、買物かごのおかみさんたちが行き来する。話しかけてみようか、と思ったが、商いごころがにぶると相手の顔がみな貧乏に見えた。一本三百円ものほうきを買う金など持っていそうな女は見つからなかった。ますますがっかりしてもっそりとしている兵六さんの耳に、皮肉にもはずみをつけたような呼び売りの声がきこえてきた。川に沿った道のかなたから、からんころん、がたごとと、町の雑貨屋の荷車が異様な物音と共にゆっくりと近づいてくるのだ。
――ええ毎度ありがとうございます。おなじみの雑貨屋がやってまいりました――
なるほど車の上は雑貨の山だ。大きなその車は横にはり出し、縁台のような二階がこしらえてある。二階のぐるりにはかなしゃくし、もの干し機、かな網、大小のやかんなど、そのほかいろんなものが一ぱいぶらさがっていて、物音はそれらの雑貨の合唱である。