후리가나로 읽는 일본 고전
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
壺井 栄의 雑居家族(ざっきょかぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,106자 · 283화면
「おかあさん、どうします。御飯できてるんだけど。」
それは兵六さんへも気を配ってのいい方だった。
「じゃあ兵六おじさんに、さき食べてもらいなさい。遠いんだから。」
そういって部屋を出てゆかなかった。音枝はすぐ広縁で一ぷくつけている兵六さんに、
「おじさん、何もありませんけどごはんが出来ましたから先き食べてくださいな。おそくなると困るでしょうから。」
「なに、一しょでいいよ。一しょでな。」
「でも、待ってるときりがありませんのよ。おとうさん、いつ帰るかわかんないんですもの。」
「そんならそれでもよろしいがな。」
そういって、さっきからの続きの灰ざらいじりをやめようとしない。この家の客たちの吸い残しのタバコをたんねんに拾って吸っているのだ。中には口紅のついたのさえあった。音枝はたまりかねて、
「おじさん、タバコとってきますわ。」
そして安江の部屋へゆき、腰をかがめてささやいた。
「兵六さん腰すえてるのよ。おかあさんきて、そういってよ。」
舌うちをしながら安江は出ていった。兵六さんはよごれた灰ざらを前に並べて、吸がらの一つ一つをつまみあげては左の指先で灰のよごれをはじきおとしていた。