후리가나로 읽는 일본 고전
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あめをふらすはなし
雨を降らす話
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 雨を降らす話(あめをふらすはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,519자 · 25화면
もう十年くらい前の話であるが、人工雪の実験が出来上がって間もない頃、岡田武松先生が、私達の低温室を訪ねられたことがある。一通り実験を見て、低温室を出られたあと、先生は「今度は雨だね。雨が出来たら大したことだから」といわれた。それで「この結晶を低温室の外へ持ち出せば雨になりますが」というと、「なるほどね」と大笑いになったことがある。
もっとも岡田先生の真意は、ベルゼロンの説の適用出来ない場合の雨を含めての話である。比較的低い雲から雨が降ることもしばしばあって、その場合は、上空が零度以下であるとは、どうしても考えられない場合がある。結局、雨の降る機構はまだよくわかっていないので、雪か霰かが融けて出来た雨もあるが、そうでない場合もあるということになる。
人工降雨の場合には、雨さえ降らせばよいのであるから、ベルゼロン流の雨を降らす企てがあってもいいわけである。その方ならば、いかにして人工で雪を作るかということがわかれば、それでよいことになる。それならば私たちが、この十年来やって来た実験である。しかし私たちの人工雪の研究は、結晶の形とその生成条件との関係を、主として調べたもので、最初に雪の結晶がどうして出来始めるかという点にはふれていなかった。